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EVMとは?アーンドバリューマネジメントでプロジェクト管理を効率化

EVMとは?アーンドバリューマネジメントでプロジェクト管理を効率化

プロジェクトの進捗管理手法の一つである「EVM」は、工数などをすべてコストとして換算するものです。EVMを有効活用すれば、コストとスケジュールを守りプロジェクトは成功するでしょう。

この記事では、EVMとはどのようなものかを紹介し、EVMで算出するEVやACといった要素についても、違いをわかりやすく解説します。またEVMを活用できるプロジェクト管理ツールもあわせて紹介します。関連製品の一括資料請求も可能なため、製品をじっくり検討したい方はぜひご利用ください。

この記事は2026年1月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次
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    EVMとは

    EVMとは、Earned Value Management(アーンドバリューマネジメント)の略であり、プロジェクト全体の進捗を予算や出来高、実際にかかったコストなどの金銭価値で分析する手法のことです。

    EVMの導入は、1960年代の「ミニットマンミサイル開発計画」が始まりだったといわれています。その後、アメリカの国家プロジェクト改善のために何度も見直され1998年には、「ANSI/EIA 748-1998」として規格化、多くのプロジェクトでEVMが適用されるようになりました。日本では、2003年にEVM活用のプロジェクト管理ガイドラインが誕生・公開し、EVMに対応するシステムが普及しました。

    EVMでできること

    プロジェクト管理にEVMを導入することでどのようなことができるのでしょうか。

    コストとスケジュールを加味した進捗管理ができる

    プロジェクトを完成させたとしても、予算オーバーしたり納期に間に合わなかったりしたら成功とはいえません。よくある失敗の原因は、プロジェクトのスケジュールは守っていてもコストまでは意識していないことです。

    このような失敗を防ぐためにEVMが活用されます。特にプロジェクトの遅延やコスト超過、問題点の早期発見などの効果が期待できるでしょう。

    部門ごとの進捗状況を統一した尺度で把握できる

    プロジェクトでは、コストとスケジュールの2つを指標にしてプロジェクト管理を行います。

    通常の進捗管理の場合、スケジュールに対しての進捗具合を把握できますが、コストまでは把握できません。EVMであれば2つの情報を一元管理できるので、より客観的にプロジェクトの進行具合を把握し、従業員に対しても具体的な提案ができるでしょう。

    EVMを構成する計測値

    EVMでは、プロジェクト開始時に予測した見積もりと完成した成果を比較し、現在の進捗状況や課題を早期に把握します。ここからはEVMを構成する4つの計測値を見ていきましょう。

    PV(計画予算)

    PVとは「Planned Value」の略であり、プロジェクトの計画時に作成された予算のうち、「特定の時点までに完了すべき作業の予算コスト」です。これを基準値として、特定の段階においてコストオーバーがあれば作業が遅れていると判断できることから、PVはベースラインとも呼ばれています。

    例えば、予算総額300万円、納期が半年のプロジェクトがあるとします。作業が均等に割り振られていたとしたら、プロジェクト開始から3か月経った時点で完了すべき予算コスト(PV)は、予算総額の半分である150万円です。この金額を基準値として定期的に作業の進捗を確認します。

    EV(出来高)

    EVとは「Earned Value」の略であり、ある時点において完了している工程の「予算コストの合計値」を表します。EVとPVを比べることにより、計画と実際のスケジュールの差異を算出できます。

    例えば、予算総額600万円、納期が半年のプロジェクトがあるとします。作業が均等に割り振られていたとすれば、プロジェクト開始から3か月経った時点で完了すべき予算コスト(PV)は、予算総額の半分である300万円になります。これに対し、3か月経った時点での実際の進捗は40%で、発生したコスト(AC)は400万円だとしましょう。進捗が40%のためEVは、600万円×0.4 で240万円になります。つまり、本来なら進捗40%の時点で240万円が予算として当てられているはずなのに、実際には400万円使っていることとなり、現状のまま作業を進めるとコストオーバーが深刻化するでしょう。そのため作業工程の見直しや予算の再編成が必要となります。

    AC(実際に発生したコスト)

    ACは「Actual Cost」の略であり、「実コスト」と訳されます。特定の時点までに投入された実際に「実際に発生したコストの合計値」のことです。EVとACはどちらもある時点でのコストの合計値ですが、EVが予算である点に対して、ACは実際にかかったコストを表す点に大きな違いがあります。そのためEVとの差から予算を超過していないか判断できます。

    BAC(完成時総予算)

    BACは「Budget at Completion」の略であり、「プロジェクトに必要な予算の合計値」を指します。プロジェクトの計画立案時に算出される数値で、EVを算定する際の根拠となる数字でもあります。

    EVMで算出する数値

    EVMによるプロジェクト管理において、進捗の指標となる数値を詳しく見ていきましょう。なお、プロジェクトマネージャーはこれらの指標を個々でなく総合的に算出・分析し、対応策をたてる必要があることに留意してください。

    SV(スケジュール差異)

    SVは「Schedule Variance」の略であり、現時点で完了した実績作業分の予算コスト「EV」と、計画段階の予算コスト「PV」が必要です。

    EVーPV=SV

    SVがマイナスの数値だと、計画より遅延していることがわかります。プロジェクト進行中、定期的にSVを算出することで、差異にあわせて全体スケジュールの見直しなどを行えるできるでしょう。

    CV(コスト差異)

    CVは「Cost Variance」の略であり、特定の時点までに実際に発生したコスト「AC」と、現時点までに完了した実績作業分の予算「EV」の差になります。

    EVーAC=CV

    CVがプラスであればその時点までのコストが予算内であることを意味します。逆にマイナスの場合だと、その時点までのコストが予算を超過していることになるため、調整しなければなりません。

    SPI(スケジュール効率指数)

    SPIは「Schedule Performance Index」の略であり、スケジュールの進み具合を示す数値です。現時点で完了した作業の予算コスト「EV」を、計画時に見積もった予算コスト「PV」で割り算出できます。

    EV/PV=SPI

    SPIが1よりも大きければ当初の計画よりも進んでいるため、順調といえるでしょう。また、1であれば計画どおりに進んでいるといえます。1よりも小さい場合は計画よりも遅れていることを意味するため、スケジュールを調整しなければなりません。

    CPI(コスト効率指数)

    CPIは「Cost Performance Index」の略であり、プロジェクトの進捗に対して、計画と比べてどのくらいのコストがかかっているかを算出します。現時点で完了した作業の予算コスト「EV」を、実際に発生したコスト「AC」で割り算出します。

    EV/AC=CPI

    CPIが1であれば予算どおりですが、1よりも大きく異なる場合は計画コストの見直しが必要です。なお、1より大きければ計画していたよりもコストが発生しておらず、1よりも小さければ計画よりもコストを多く使っていることになります

    ETC(残作業コスト予測)

    ETCとは「Estimate To Completion」の略であり、現時点で完成までに残っている作業の予算コストを指します。 プロジェクト完了までに必要な当初の総予算である「BAC」から、現時点までに完了した作業の予算コスト「EV」を差し引き、コスト効率を示す「CPI」で割り算出します。

    (BACーEV)/CPI=ETC

    ETCは過去実績にもとづいて残りの作業コストを量れるため、「費用があといくら必要なのか」といった問いに答えることに有効です。

    EAC(完了時コスト予測)

    EACは「Estimate At Completion」の略であり、現時点でのプロジェクト完了時の総予算を指します。現在の作業ペースでいくと、最終的にどの程度コストがかかりそうかを予測する数値です。実際に発生したコスト「AC」と、残作業に予測されるコスト「ETC」を足して算出します。

    AC+ETC=EAC

    EACを算出することで将来的な予測が可能となり、現時点でどのように対応すべきかの判断がつきやすいでしょう。

    VAC(完了時コスト差異)

    VACは「Variance At Completion」の略であり、プロジェクト完了までに必要な当初の総予算「BAC」から、現時点で見積もった最終的な総予算「EAC」を差し引いて算出します。

    BACーEAC=VAC

    VACがプラスであれば当初の予算内におさまっており、マイナスであれば予算を超過していることがわかります。差異が大きい場合は作業効率の改善を測りましょう。

    複雑なEVMの算出も、プロジェクト管理ツールを活用すると簡単に実現できます。以下のページでは人気のプロジェクト管理ツールの費用や口コミを紹介しています。ぜひ数社の資料請求を行ってみてはいかがでしょうか。

    EVMを活用できるプロジェクト管理ツール

    EVM(出来高管理)では、PV・EV・ACをもとに、プロジェクトの進捗やコスト状況を定量的に評価します。そのため、出来高を算出するための工数や進捗、コストといったデータの管理が前提となります。

    プロジェクト管理ツールには、工数や進捗を管理できるものが多くありますが、すべてのツールがEVM指標の算出や可視化に対応しているわけではありません。

    ここでは工数や進捗データをもとに、EVMを実際に活用できるプロジェクト管理ツールを紹介します。

    Jira

    アトラシアン株式会社
    《Jira》のPOINT
    1. 世界12万社以上が活用するプロジェクト管理のスタンダード
    2. 組織全体の動きを可視化することで、的確な意思決定を支援
    3. Jiraに組み込まれたAIにより、タスク作成をより効率化

    「Jira」は、アトラシアン株式会社が提供するプロジェクト管理ツールです。タスクやプロジェクトの計画・追跡、ワークフロー管理、レポート作成などの機能を備えています。EVMは標準機能ではありませんが、Atlassian Marketplaceのアドオンを利用することで、EVM指標の算出・可視化に対応できます。

    Lychee Redmine

    株式会社アジャイルウェア
    《Lychee Redmine》のPOINT
    1. 大規模なプロジェクト計画でもスピーディで直感的に操作可能
    2. ガントチャートやカンバンで、リアルタイムに進捗可視化
    3. 作業時間予定と実績を担当者別に表・グラフで見える化

    「Lychee Redmine」は、株式会社アジャイルウェアが提供するプロジェクト管理ツールです。EVMをはじめ、リソースマネジメントやレポート作成などの機能を備えており、プロジェクトの進捗やコストを多角的に管理できます。

    Time Krei (株式会社テンダ)

    《Time Krei》のPOINT
    1. 1,100社以上の導入実績!
    2. 全メンバーの予定や実績を一元的に見える化!
    3. 作業者単位で実績や作業効率を分析可能!

    Clarizen

    NSW 株式会社が提供する「Clarizen」は、スケジュールや進捗だけでなく、リソース・課題・コストを一元管理できるツールです。EVM視点で管理を行えるため、プロジェクトの品質が向上するでしょう。クラウド型のシステムなので、複数拠点でのプロジェクトでもリアルタイムに作業の進捗具合を把握できます。

    ProjectExceller

    エクセラーシステムズ株式会社が提供する「ProjectExceller」は、Excelベースの本格的なEVMプロジェクト管理ツールです。計画日と実績日を入力するだけでEVM分析ができます。ガントチャートは、計画と実績だけではなく予測や遅延情報も表示されるためプロジェクトの進捗状況が一目でわかるでしょう。


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    EVMを理解して、適切に進捗管理を行おう

    EVMを活用してプロジェクト管理を行えば、スケジュールとコストの2面から進捗把握ができ、より客観的で精密なプロジェクトの計画が立てられます。

    EVMで使う指標や算出する数値は複数あり、定期的に数値をチェックしていくことで計画の見直しが行いやすく、多面的にプロジェクトの状況を把握できるでしょう。しかし算出する数値は多く、計算と分析には時間を要します。

    効果的にプロジェクトを進行させるためには、EVMを理解しEVMに対応したツールを使うとよいでしょう。

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